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課題が過大であること.

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課題山(標高…進捗の逆数)

さて,前期も佳境に入ってきました. 早い科目だと3週間くらいでテストがあります. 私も,同級生もそろそろこの「大学生活」に慣れてきたのではないかと思いますが,同時にその多忙さに圧倒されているのではないでしょうか.

「そんなに課題多くないでしょ」とおっしゃる優秀な方もいるかもしれませんが,ちょっと思い返してみてほしいです. 期待に胸膨らませた4月.「大学に入ったら〇〇しよう」という目標のひとつやふたつくらいありませんでしたか? 私もありましたよ.大学に入ったらバイトで稼ぎながらJavaPythonを学習して深層学習の初歩を独学して…なんていう壮大な目標がありました. 今となっては淡い夢です.

ここでちょっと話を戻しますが,「課題が多いとは感じない方」も「課題が過大と感じる方」のどちらも同じ量の直面している課題の量は極論同じはずです. では何が違うかというと,これは私の持論ですが課題に割くリソースの問題ではないでしょうか. 実は「課題が過大」という人もなんだかんだ課題をこなしていく人が結構多いみたいです(主観). 確かに課題に割く時間を増やせばすべての課題をon timeで提出することができるのでしょう.

ここで課題に割く(割ける)時間が十分にある人は課題が多いとは強く感じることがなく,一方で課題に割く(割ける)時間がそこまで多くない人は課題が過剰であると感じるのではないでしょうか? ここで強調しておきたいのは,決して課題に切迫感を感じている方が怠けているとかそういうことを言っているわけではありません.

時間を割けば終わるんなら課題やればいいじゃん? 当然そういう議論になるわけですが,我々は大学生です. 自分で新しいことを学んだり,社会活動(バイトなど)をすることも重要なことです. すべての時間を課題に使うことも決して悪いことではありませんが,学外の活動に目を向けることで新たな学びの機会が生まれるのですから,「自由時間」はあっていいわけですよね.

でも私達(の親)はウン十万というお金を払って大学で勉強させてもらってます. 大学にはお勉強をしにきてるわけですから,単純に課題が少なければいいかというとそれも違う気がしませんか? 学外活動に没頭するがあまり学内の学業がおろそかになるのでは本末転倒です.

要するに,一番大事なのはバランスです. これは大人もそうですよね. 仕事の時間と,プライベートの時間. 日本でも最近定時に帰る習慣を推進する動きが出てきました(うちの親は定時には帰ってきませんけど). 結局仕事とプライベートはバランスを取ることが大事で,いいバランスが保てればモチベも爆上げということが認知されてきたからです. 我々大学生に当てはめて考えてみれば,課題をやる時間と自分の学び・挑戦(または休養)の時間は平等(必ずしも均等ではないです)にあるべきです.

じゃあ課題のあるべき姿とはなにか. 例えば弊学には1学年必修のコンピュータリテラシという科目があります. この科目では毎週レポートがあるのですが,学生は9つ(たまに6つとか)の中から1つ以上の課題を自分で選んでレポートを書きます. 「これは簡単だからいいかな」とか「情報系に進みたいからこれはやっておこう」とか,1個以上であれば3ツでも9つ全部でも,自分で問題の選択ができるんです. つまり学生が自分の課題の量を調整することができるというわけです. これらの課題は一応予習や授業でも一通りやるので,より深く考えたい人はレポートとしてやればいいわけです.

評定する先生方はこの方式だと平等性の担保の仕方に苦慮されるかもしれませんが,工夫次第でより深い学習効果が得られる問題が作れると思います. 例えば数学で言えば「問題集の〇〇を解きなさい.」ではなくて「問題集〇〇では××が成り立つが,これが△△であるときも成り立つだろうか.」なんて問題にしてみます. すると学生からしたら考えざるを得ないわけです. 数学マニアならゴリッゴリに計算してあげてもいいし,そこまでじゃ…って人は概論だけ書いとけばいいわけです. こういうふうな課題って結構楽しそうじゃないですか?

今日はずいぶんnarrativeな文章でしたが,一番言いたいことは自分で学習ペースを決められる枠組みが必要であることです. 大学生というのは社会人に片足突っ込んだMarginal manですよね? ならば「自分でやる量」をコントロールすることはいい練習の機会になるのではないでしょうか. Post Corona,With Coronaのこれからの時代,弊学をはじめとした大学という教育機関が,より選択の幅が広い学びの場になるといいですね.